検査関係

卵管に関わる検査についてのお話

卵管とは左右にある細い管のことを指し、卵巣から子宮まで繋がっています。その先端部分はちょうど、らっぱのように見えるため、ラッパ管とも言われています。

長さが10cmで内径が1mm程度と、とても細い管なのですが、排卵した卵子を取り込み、進入した精子と卵子が受精する場として重要な役割を担っています。

妊娠には欠かせない卵管ですが、詰まりや狭まりの影響を受けやすく、これらは不妊の大きな要因となってしまいます。仮に、詰まりを避けて精子と卵子が出会って受精することができたとしても、子宮まで卵管を通って運ばれていく過程で何らかの問題があれば、やはり着床することはできません。

そのため、卵管に不妊の原因があると疑われるときには、卵管造影や通気通水検査などを実施します。

 

●卵管造影について

卵管造影について、どのような印象を持たれていますか?

ネットや知人からの話を聞いて、とても痛いものだと認識されている方が多いかもしれませんね。

一般的には詰まりがあれば痛みを感じることがあると言われていますが、その感じ方には個人差があります。検査する側も、できるだけ患者さんの様子を見ながら進めていきますので、苦手意識を持って敬遠しなくても大丈夫です。

 

さて、卵管造影の方法ですが、子宮内に造影剤を注入し、レントゲンを撮って行います。造影剤の部分は白くなりますので、卵管やその周りの様子を正確に把握することが可能です。

 

●通気通水検査について

子宮口からカテーテルを挿入し、通気検査では炭酸ガスを、そして通水検査では生理食塩水を入れていきます。入れる際の圧力や抵抗、お腹の様子をみていくことで、卵管の詰まり具合を確認することができます。

 

これらの検査は、卵管の様子を調べるために実施するのですが、検査を行うことで詰まりが解消されて、妊娠しやすくなるというメリットもあります。誰でも必ずそうなるというわけではありませんが、妊娠するイメージを描きながらリラックスして受けていただきたい検査の一つです。

 

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