不妊治療基礎知識

異常妊娠についての基礎知識(2)

今回は、前回お伝えした異常妊娠のうち流産について取り上げて解説してまいります。

 

 

流産とは、妊娠22週より前に妊娠が終わる事を指し、初期段階でのものが多いことをお伝えしましたが、それが3回以上続く自然流産のことを習慣流産といいます。

 

 

下記に、習慣流産(不育症)の特徴について記載いたします。

 

 

<習慣流産>

妊娠が成立するものの、続けて3回以上自然流産を繰り返した場合を指します。

流産の原因の6-7割程度が染色体異常とされていますが、何度も流産を繰り返すケースについては、全て偶発的に起こる確立が低くなります。

従って、このような場合は妊娠が中断される特別な原因がないかどうかの検査がすすめられます。

 

 

このうち、考えられる原因としては下記のものが挙げられます。

 

*  染色体異常

*  子宮異常(子宮筋腫や子宮奇形など)

*  甲状腺機能亢進症

*  糖尿病

*  感染症

*  自己免疫異常(膠原病など)

 

 

 

習慣流産では、妊娠はしても胎児が育たない不育症となります。

このとき、12週以前は通常の自然流産と同じ経過ですが、12週以降は多くが胎児死亡としてみつかります。

 

 

ここで、不育症と不妊症の類似点についてお伝えします。

 

不妊症の定義とは、

「定期的な性生活を送り、とくに避妊などをしていないのに、2年以上妊娠しない場合」を指します。

 

従って、不育症は妊娠は成立しているので不妊症と同等ではありません。

しかしながら、妊娠して受精卵が着床した後の早期の流死産や子宮内胎児死亡、すなわち妊娠3w0dから5w0dまでは不妊症として扱われているのが現状です。

 

また現在は、体外受精不成功の場合の原因として「胚の不具合や着床障害」と「着床後早期の流死産」を区別する事が出来ないため、不成功の裏には、不育症に近いケースが多いと考えられています。

 

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