薬剤情報

クロミッドについてのお話

不妊治療において薬剤を使う場面は多く、それなくしては治療が成り立たないほどです。
しかし、どのような薬剤でもそうですが、本当に必要な時に必要な量での投薬にとどめておくことが大切です。そうすることで、本来は経験しなくてもいい副作用を防ぐことができます。

 

今回は、不妊治療の現場で使われる薬剤の中でも特に需要の多い、クロミッドについてご紹介していきます。

 

カルテをみる医師

 

クロミッドは、性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌を促進させることにより卵巣を刺激して排卵を促進するので、排卵障害による不妊症に用いられる薬剤です。服用することで、なかなか成熟しない卵胞を育て、安定的に排卵が起こるようになります。

 

1968年に発売されてから40年以上に渡って長く使われている薬ですので、それだけ使いやすく重宝されているといえます。しかし、どのような薬においても副作用は存在します。

 

クロミッドで起こりうる副作用として、添付文書上ではのぼせや発疹などが記載されています。ですが、何といっても気になる副作用といえば、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)です。OHSSは卵巣の腫れや腹部の痛み、腹水を伴いますが、場合によっては重症化して入院が必要となることもあります。

 

気になる副作用として、子宮内膜が薄くなったり、子宮頸管粘液の減少もあげられるでしょう。子宮内膜は受精卵を受け止めるベッドのような役割を担っていますので、これが薄くなってしまうことで着床に支障が出てしまうことがあります。また、子宮頸管粘液は放出された精子が卵管を進んでいくために必要なものですが、これも減少しまうことで妊娠できなくなる可能性があるので注意が必要です。

このほか、目に関わるものとして「霧視等の視覚症状」や「虚血性視神経症」が添付文書上に記載されています。

霧視とは、普段の見え方と違って霧がかかったように見えることを指します。症状が出始めの頃は自覚しにくく、その兆候に気付かずにいることが特徴です。しかし、そのまま放っておくことで症状が進行してしまうと、さらに霞んで見えにくくなり、最後には視力の低下を招いてしまう恐れがありますので気をつけたい副作用の一つです。

 

クロミッドについては、こちらでも簡単に紹介していますので参考にしてください。

 

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