以前、二人目不妊の概要やその原因についてご紹介しましたが、今回は授乳との関係についてご紹介します。
前回のお話はこちらをご覧ください。
http://mimuro-cl.com/blog/二人目不妊についてのお話/
出産後は殆どの方が授乳をすることになるかと思いますが、どのくらいの期間を授乳にあてるかについては母親の状態や考え方、ライフスタイルによって様々です。数年に渡る授乳期間を過ごすという場合も少なくありません。
赤ちゃんとの触れ合いや愛情という観点から考えても大切なスキンシップの一部ですので、授乳はとても素晴らしいものです。しかし、もし高齢であったり、何かしらの事情によって二人目を早く望むのであれば授乳を早めに切り上げたほうが良いこともあります。
それはなぜでしょうか。
産後はすぐに排卵し、妊娠前と同じサイクルで月経が訪れるわけではありません。個人差も大きいのですが、長い人であれば1年もの間、月経がないことも稀ではないのです。このことは、授乳とも大きく関係しています。
授乳時には赤ちゃんが乳頭を咥える刺激によって、お母さんの血中プロラクチン値が上昇します。プロラクチンは母乳をどんどん作る働きをしますので、さらに母乳の分泌を促すことになるのです。
また、プロラクチンには排卵を抑制し、妊娠しにくくさせる効果もあります。産後は、体調が万全ではありませんので理にかなっているといえますが、二人目不妊の原因として考えられる場合には断乳することもあるのです。
ここで誤解しないでいただきたいのが、産後すぐに妊娠する場合もあるということです。1年を待たずに妊娠することもありますし、月経が再開していなくても排卵がはじまっていることもあります。
もし、妊娠を望まないのであれば避妊は必ずしましょう。
また、断乳の時期については赤ちゃんの栄養状態や、母乳以外で栄養を取れるようになっているかどうかについても十分考慮しましょう。決して、無理に断乳することはお勧めしません。一時的に栄養不足になってしまうことも考えられるからです。
心配な場合は、医師とよく相談した上ですすめていくとよいでしょう。
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