内診を苦手とする方は多く、あの独特の雰囲気や内診台も苦手とする要因のひとつでしょう。何回か受診した経験があって慣れている場合でも、積極的に受けたいという方はあまりいないですよね。
しかし、内診はとても大事な診察のひとつですし、これを行うことで得られる情報も多いのです。
今回は、重要な位置付けを占める内診について取り上げていきたいと思います。
●内診の概要
内診は医師が観察しやすく、スムーズに診察することができるよう、内診台と呼ばれるイスに乗って行います。他の診療科ではみかけることがないかと思いますが医師側の事情だけではなく、患者さんにとっても楽な姿勢で診察を受けられるよう、下半身を持ち上げ脚を開いた格好で固定されるなど工夫がされています。
内診時にはまず、クスコ式膣鏡と呼ばれる専用の器具を用いて膣内を広げ、膣内などを観察します。そして、手袋をした医師の指を膣に入れ、子宮や卵巣の腫れやその周りの状態を確認していきます。
このとき、検査の内容によっては、子宮の入り口の細胞や粘液を採取することもあります。
さらに、プローブを用いて経膣超音波検査を行っていきます。プローブからは超音波が出ますので、その跳ね返りを利用して画像化し、子宮や卵巣の形だけではなく子宮筋腫や卵巣嚢腫の有無なども併せて確認していきます。
内診時は誰でも力が入ってしまうものですが、そうなるとさらに膣内を広げようとするので痛みを感じることがあります。そのため、できるだけ深呼吸をするなどしてリラックスするようにしましょう。
●内診の方法
1.内診は下着を脱いだ状態で行いますので、診察室に入ってからズボンや下着を脱ぎます。スカートの場合は脱がなくても問題ありませんが、診察時に行われる消毒などによって汚れることもあります。
そのため、スカートを履いたまま診察を受けるのであれば、できるだけ上にあげておきましょう。
2.椅子に座って双方の準備が整うと、診察しやすい状態で固定されます。
3.クスコ式膣鏡を用いた視診や、指または経膣超音波を用いて内診を行います。
4.終わった後は下着を履いて終了ですが、出血していることもありますので事前にナプキンを持参しておきましょう。
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