妊娠しやすいからだづくり

潜在性プロラクチン血症についてのお話

脳の下垂体から分泌されるホルモンのひとつ、プロラクチンは産後の授乳期に多く分泌され、乳腺の発達や母乳の分泌を促します。しかし、授乳期間でないにも関わらず、プロラクチンの血中濃度が高いまま維持されてしまっている場合があり、これを高プロラクチン血症と呼んでいます。原因については器質的ものからそうでないものまで色々考えられますが、明確には判明していないのが実情です。

 

不妊の原因となることもある高プロラクチン血症ですが、適切な治療を施せば妊娠へと導くことができます。

 

ですが、高プロラクチン血症の中には、やっかいなものもあります。
病院を受診するような時間帯、つまり日中には血中のプロラクチン値が正常であるのに対し、夜になるとプロラクチンが多く分泌されてしまうといった現象がみられるのです。また、夜間だけではなくストレスを感じた時にも、より多く分泌されることがあります。これを潜在性プロラクチン血症といい、通常の検査ではみつけにくいのが特徴です。

 

潜在性であっても通常のプロラクチン血症と同じく、生理不順や排卵障害、流産といった不妊に関わる症状を引き起こしてしまいます。

 
青空と鍵穴
 

では、このような潜在性プロラクチン血症はどうみつけることができるのでしょうか。
通常の検査方法ではみつけることが難しいため、TRH(甲状腺刺激ホルモン放出因子)を注射し、15分後に採血してプロラクチン値を調べることで発見することができます。

 

潜在性であっても基本的な治療は変わりません。
脳の下垂体に腫瘍があれば、その大きさにもよりますが外科的手術を行うこともあります。そうでなければ、パーロデルなど薬剤で、分泌されるプロラクチン量を減らす治療を行います。

 

また、プロラクチンは精神科領域で処方される薬剤を長期にわたって使用することで分泌量が増加することも知られています。
そのような場合は、薬の処方を見直すことで改善が期待できます。

 

潜在性プロラクチン血症は気付きにくいものですが、放っておくことで不妊の原因となってしまいます。そのため、授乳しているわけでもないのに乳頭から分泌液が出るなど異変を感じたら、早めに医師に相談してみましょう。

 
 

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