不妊治療

高齢妊娠のリスクについてのお話

不妊治療を受けられる方の年齢が以前よりも上がってきていますが、それに伴って当然、出産する年齢も上昇傾向にあります。妊娠時というのは、若いときであっても身体に負担がかかるものですが、年齢が上がってから妊娠出産することで、どのようなリスクが考えられるのでしょうか。

 

今回は、35歳以上で初産の場合の、高齢妊娠のリスクについて解説してまいります。

 
 

●妊娠高血圧症候群
妊娠することで発症した高血圧は、妊娠高血圧症候群と呼ばれ、場合によっては蛋白尿を伴うこともあります。多くの場合は妊娠後期に発症しますが、それより早く妊娠32週未満で発症した場合は重症化し、母子共に危険な状態に陥ることがあるので注意が必要です。

 

元々、そのような因子をもっていたり、既往歴がある方はもちろん、高齢妊娠の場合もぐんと発症割合が上がります。ですが、必要以上に怖がるのではなく、そうならないよう定期検診による早期発見することが第一です。その上で、医師や助産師の指導のもと、食生活や体重管理もしっかりと行っていきましょう。

 
 

日本産科婦人科学会
妊娠高血圧症候群
http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/kouketsuatsu.html

 
産婦人科
 

●帝王切開
高齢になるほど、帝王切開となるケースが増えてきています。
その理由として、なかなか出産に結びつくような陣痛が起こらないことや産道の硬化があげられます。分娩時間があまり長引くと胎児にも影響を及ぼすことがありますので、リスクを想定して予め帝王切開を選択することもあるようです。

 
 

●染色体異常
染色体異常、特にダウン症の出生率が上昇することが知られています。例えば20代で出産した場合はその確率が1,600人に1人であるのに対し、40代では100人に1人の割合にまで高まります。

 

なぜダウン症の出生率が上がるのかというと、その背景のひとつに卵子の老化があげられます。精子と異なり、卵子は胎児期に作られて以降、新しいものが作られることはありません。そのため、年を重ねるごとに卵子も一緒に年を取っていくので、損傷を受けている可能性も高くなるのです。

 

また、染色体異常が増えることで流産の可能性も高くなります。一般的に妊娠した女性が流産する確率は10%強ですが、高齢の場合はその倍となります。

 
 

このようにリスクの多い高齢出産ですが、もちろんメリットもあります。一番はやはり年齢を重ねて、経済的ゆとりがあるということでしょう。また、精神的な余裕も持ち合わせているので、より穏やかに育児に携わることができます。高齢出産にのぞむ場合は、予めリスクを認識した上で早めの対処や心構えをしておくことで、安心して出産に臨むことができることでしょう。

 
 

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