不妊治療基礎知識

精巣と精子についての基礎知識(1)~内分泌(ホルモン)のお話

これまで女性に関わる内分泌についてお伝えしましたが、今回は男性の場合について解説してまいります。

 

男性の内分泌環境は

視床下部、下垂体及び精巣が関与する複雑なフィードバック回路により変化します。

 

 

成人男性の主な男性ホルモンは

ステロイドホルモン(testosterone)とdehydroepiandrosterone (DHEA)です。

 

 

このうち、男性ホルモン全体の約95%は、精巣内の間質細胞であるLeydig細胞から分泌されるテストステロンで、残りの約5%は副腎から分泌されるDHEAになります。

 

 

これらの男性ホルモンの分泌に関与する下垂体ホルモンはLHであり、LHは視床下部から60〜120分毎にパルス的に放出されたGnRHの調整下で下垂体前葉にて産生分泌されます。

 

 

このLHの作用で精巣において5〜10mg/日のテストステロンが産生され、精巣での精子がの形成に関わります。

 

このテストステロン濃度は、ほとんどの男性において早朝に最も高くなります。

 

 

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男性ホルモンのうち、テストステロンは最も活性の強く、血中で大部分は可逆性にステロイド結合淡白と結合しているため、遊離型は全体の2%ほどです。

 

 

この遊離型のテストステロンは各組織に移行し、テストステロンの不足を補うため、酵素によってDHT (dihydrotestosterone)に変換されます。

 

 

これらの男性ホルモンには、次のような作用があります。

 

 

◆  テストステロン

 

・  性腺刺激ホルモンの産生調節

・  筋肉の発達性欲の亢進

・  精子形成の増加

・  男性期の形成の促進

 

 

◆  DHT

・  第二次性徴における外性器の発達

・  前立腺肥大症

・  顔・髪の発育抑制

・  声変わり

・  面皰の産生

 

みむろウィメンズクリニック

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