不妊症とは
「生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間、避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠の成立をみない場合」と定義されています。
その一定期間については1年というのが一般的です。
ただし、不妊症とは定義で示したように「妊娠の成立をみない」という症状のことです。
不妊に関した検査や治療を受けている夫婦は5組に1組と言われています。要するに、避妊しなければ約80%の夫婦は妊娠出来ていることになります。
「本来妊娠は自然にできるものだから・・・・」から始めると妊娠までの時間的ロスは大きいです。
また、自然に妊娠するも流産を繰り返す方の中には、妊娠出来ると勘違いする方がいらっしゃいます。年齢とともに流産率は高くなります。早く高度生殖医療に移った方が結果的にはお子さんを授かってる方が多いです。
不妊の原因
WHOの統計では、女性側のみ(41%)、男性側のみ(24%)、男女両方(24%)、原因不明(11%)、となっており、約半数は男性にも原因があります。
【女性の原因】
年齢による卵子の老化、卵管の異常、排卵障害、子宮内膜症、子宮筋腫、抗精子抗体などです。
【男性の原因】
精子の数や運動性の異常、性機能の異常などです。
一ヶ月の性交回数と妊娠出来ない期間 | |
---|---|
排卵日を意識しない場合 |
・月に0~2回 1年半 ・月に1~2回 1年 ・月に3回以上 半年 |
排卵日を意識した場合 | 半年 |
この期間以上妊娠しなかった場合にはタイミング指導で妊娠する率は10%未満と言われています。