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卵管留水腫や粘膜下筋腫に伴って、着床に重要な因子HOXA-10の発現抑制がみられることを示した論文
ARTには生存能力の高い胚、適切な移植、受容能のある子宮内膜、正常子宮、着床に必要な因子の存在が必要です。最上の胚であっても、子宮環境が適切でなければ正常な着床と胎盤形成に至ることはありません。子宮内膜症によっても子宮内膜の遺伝子の発現に変化が引き起こされることがあります。卵管留水腫や粘膜下筋腫に伴って、着床に極めて重要な因子であるHOXA-10の発現の抑制がみられてい…
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低AMHの症例において、どのようなパラメーターが治療結果やキャンセルに影響を及ぼすのかを調べた論文
AMHレベルが極めて低値を示したとしても、治療の中止を勧めることはできませんが、患者にはキャンセルや予後の予測因子に関して適切なカウンセリングを提供しなければな…
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日本における単一胚移植の導入が、周産期における臨床結果の改善をもたらすか否かという点に関し調査した論…
日本人において単一胚移植の方針が導入された結果、周産期の臨床結果に改善が認められました。単一胚移植の導入によって、いくつかの周産期の臨床結果に対し影響が認められ…
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正倍数性の胚盤胞を移植してもなぜ妊娠継続に至らないのか、複雑な因子の関わりについて考察した論文
卵子や胚を取り巻く環境には、加齢やライフスタイル、心理的ストレス、栄養素の補充、細胞のエネルギーレベル、内分泌やパラクリンにかかわる因子、外因性ゴナドトロピン、…
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IUIおよびIVFを治療の第一選択とする場合、臨床的証拠を必要とすることを示した論文
経済的な側面、また臨床的な側面から考え現在まで示されている根拠によると、不妊治療の第一選択の治療法としてIUI(人工授精)を試みることが勧められます。そして、I…
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知っておきたい性感染症〜尖形コンジローマ
近年、急速に広がっている性感染症といえば梅毒です。ニュースなどでも取り上げられていますし、こちらのサイトでもご紹介したのですでにご存知の方も多いかもしれませんね…
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ARTについての基礎知識(12)〜精子の受精能についてのお話
前回は顕微授精についての歴史をご紹介いたしましたが、実際に顕微授精を行う際には様々な外的刺激を加える事になりますので、精子の受精能やその安定性については非常に興…